電力自由化で電気代は確実に安くできる
2016年4月の電力小売全面自由化から約9年が経過した2025年現在、電力会社を自由に選べる環境は完全に定着しました。しかし、驚くべきことに、いまだに大手電力会社(東京電力、関西電力など)の従来プランを使い続けている家庭が全体の約半数を占めています。
電力会社を乗り換えるだけで、同じ使用量でも電気代が年間1万円から3万円安くなるケースは珍しくありません。4人家族で月1万5,000円の電気代を払っている場合、適切な電力会社に切り替えれば月1,500円から2,500円、年間で2万円から3万円の削減が可能です。
「切り替えは面倒そう」「停電のリスクがあるのでは」「本当に安くなるのか不安」という声もよく聞かれますが、実際には手続きは驚くほど簡単で、電気の品質も変わりません。スマホの乗り換えより簡単で、リスクもほとんどありません。
本記事では、電力会社の選び方から具体的な削減額のシミュレーション、乗り換え手続きの流れ、さらに電気代を下げるための節電テクニックまで、電気代削減に関するあらゆる情報を徹底解説します。この記事を読めば、今日からあなたも電気代削減の達人になれます。
電力自由化の基本知識
電力自由化とは何か
電力自由化とは、従来は地域ごとに決められていた電力会社(東京電力、関西電力など)以外からも電気を購入できるようになった制度改革です。これにより、消費者は価格やサービスを比較して、自由に電力会社を選択できるようになりました。
新たに参入した電力会社は「新電力」と呼ばれ、2025年現在、700社以上が登録されています。携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク)、ガス会社(東京ガス、大阪ガス)、石油会社、通信会社など、多様な企業が電力事業に参入しています。
競争が生まれたことで、料金が下がっただけでなく、様々な割引プランやポイント還元サービスも登場しました。電気とガスのセット割、スマホとのセット割、再生可能エネルギー100%のプランなど、選択肢は非常に豊富です。
電力会社を変えても大丈夫?よくある不安を解消
電力会社の乗り換えに不安を感じる方は多いですが、以下の点を理解すれば安心です。
電気の品質は変わらない どの電力会社を選んでも、送電網は既存の大手電力会社のものを使用します。つまり、家庭に届く電気の品質(電圧や周波数)は全く変わりません。新電力だから停電しやすいということは一切ありません。
工事や立ち会いは不要 スマートメーターが設置されていない場合のみ、メーター交換が必要ですが、これも無料で、原則として立ち会い不要です。ほとんどの家庭では既にスマートメーターが設置されているため、手続きだけで完了します。
契約期間の縛りや解約金は少ない 多くの新電力は契約期間の縛りがなく、解約金も不要です。一部のプランには契約期間や解約金が設定されていることもありますが、事前に確認できます。合わなければすぐに元に戻せるので、気軽に試せます。
大手電力会社に戻すことも可能 新電力に切り替えた後、やはり大手電力会社に戻したい場合も、いつでも戻せます。ただし、大手電力会社の従来プラン(規制料金)は2025年現在も順次終了しており、新たなプランへの加入になる場合があります。
電力会社の選び方:あなたに最適なプランを見つける
電気使用量で選ぶ
最適な電力会社は、月々の電気使用量によって異なります。まず、直近の電気料金明細書で、月の使用量(kWh)を確認しましょう。
月の使用量が少ない家庭(150kWh以下):単身・二人暮らし 使用量が少ない場合、基本料金が安いプランや、基本料金0円のプランがお得です。Looopでんき、リミックスでんき、あしたでんきなどが該当します。
従来の電力料金は、使用量に関わらず基本料金がかかりますが、基本料金0円プランならその分が丸々削減できます。月500円から1,000円の基本料金がなくなるだけで、年間6,000円から1万2,000円の節約になります。
月の使用量が中程度の家庭(150〜400kWh):3〜4人家族 最も選択肢が多い使用量帯です。大手電力会社より5%から15%安い料金設定の新電力が多数あります。CDエナジーダイレクト、東京ガス(東京エリア)、大阪ガス(関西エリア)などが人気です。
セット割が適用できるプランを選ぶと、さらにお得になります。スマホやガスとまとめることで、トータルで月2,000円から3,000円の削減も可能です。
月の使用量が多い家庭(400kWh以上):大家族・オール電化 使用量が多い家庭は、従量料金(使った分だけかかる料金)の単価が安いプランを選びましょう。使えば使うほど割安になる料金体系のプランが適しています。
オール電化住宅の場合は、オール電化専用プランがある電力会社を選ぶことが重要です。夜間料金が安く設定されているプランで、深夜に電気温水器やエコキュートを動かせば、大幅な削減ができます。
ライフスタイルで選ぶ
電気を使う時間帯によっても、最適なプランが変わります。
日中在宅が多い家庭 在宅勤務やシフト勤務で日中に電気を多く使う場合は、時間帯による料金差がない定額制プランが適しています。24時間同じ単価のプランなら、いつ使っても損しません。
夜間中心の家庭 夜間に電気を集中的に使う家庭(共働きで昼間は不在など)は、夜間料金が安いプランがお得です。東京電力の「夜トク8」や、関西電力の「はぴeタイムR」など、時間帯別プランを活用しましょう。
洗濯機や食洗機、蓄熱式暖房機などを夜間にタイマー運転すれば、さらに電気代を削減できます。
平日と休日で差がある家庭 平日は不在で休日は在宅という家庭には、休日が割安になるプランもあります。一部の新電力では、土日の電気料金が平日より安く設定されているプランを提供しています。
セット割で選ぶ
電気とその他のサービスをセットにすることで、さらにお得になります。
電気+ガスのセット割 東京ガスや大阪ガスなど、都市ガス会社の多くが電気とガスのセット割を提供しています。セットで契約すると、月200円から500円の割引が受けられ、年間2,400円から6,000円の節約になります。
請求書も一本化されるため、家計管理も楽になります。ガス会社を変えられるエリアなら、電気もガスもまとめて見直すと効果的です。
電気+スマホのセット割 auでんき、ソフトバンクでんき、ドコモでんきなど、携帯キャリアが提供する電力サービスもあります。スマホの料金とセットで割引が受けられたり、ポイント還元率が高くなったりします。
特にauでんきはPontaポイント、ソフトバンクでんきはPayPayポイントが貯まるため、ポイント経済圏を活用している人には大きなメリットです。
電気+インターネットのセット割 光回線と電気をセットにできるプランもあります。特に@niftyでんきやBIGLOBEでんきなど、プロバイダー系の電力サービスは、ネット料金とのセット割が充実しています。
ポイント還元で選ぶ
電気料金に応じてポイントが貯まるプランも人気です。
楽天でんき 電気料金200円ごとに楽天ポイント1ポイント(還元率0.5%)が貯まります。楽天カードで支払えばさらにポイントが貯まり、楽天経済圏を活用している人には最適です。
ENEOSでんき Tポイント、楽天ポイント、dポイントなど、複数のポイントプログラムから選べます。給油割引もあり、車をよく使う人にメリットがあります。
CDエナジーダイレクト 独自のポイントが貯まり、Tポイントやdポイント、nanacoポイントなどに交換できます。また、カテエネポイントとして様々な商品と交換することも可能です。
地域別おすすめ電力会社
東京電力エリア(関東)のおすすめ
東京ガス「基本プラン」 東京電力より約3%から5%安く、電気とガスのセット割でさらにお得です。4人家族(月400kWh使用)で年間約1万5,000円から2万円の削減が期待できます。信頼性も高く、乗り換え先として最も人気があります。
CDエナジーダイレクト 中部電力と大阪ガスが共同で設立した新電力です。料金の安さに加え、ポイント還元が充実しています。Amazonプライムが無料になるプランなど、ユニークなサービスも魅力です。
Looopでんき 基本料金0円で、使った分だけ支払うシンプルな料金体系です。使用量が少ない単身世帯や、使用量が非常に多い大家族の両方にメリットがあります。太陽光発電など再生可能エネルギーの比率が高い点も評価されています。
関西電力エリアのおすすめ
大阪ガス「ベースプランA」 関西電力より約8%から10%安く、関西エリアで最も人気のある新電力です。4人家族で年間約2万円から2万5,000円の削減が可能です。電気とガスのセット割でさらにお得になります。
関西電力「なっトクでんき」 実は関西電力自体も新しいプランを提供しており、従来プランより安くなっています。新電力に抵抗がある方は、まず関西電力の新プランに切り替えるだけでも削減できます。
eo電気 関西の光回線サービス「eo光」とセットにすると大幅割引になります。すでにeo光を使っている家庭には特におすすめです。
中部電力エリア(東海)のおすすめ
東邦ガス「ファミリープラン」 中部電力より約5%安く、ガスとのセット割も充実しています。東海エリアでは最も安定した選択肢です。
中部電力ミライズ「ポイントプラン」 中部電力の新プランで、カテエネポイントが貯まります。従来プランよりお得で、新電力に不安がある方におすすめです。
Looopでんき 基本料金0円プランは東海エリアでも有効です。シンプルな料金体系を好む方に適しています。
九州電力エリアのおすすめ
九州電力「スマートファミリープラン」 九州電力自身の新プランで、従来プランより約5%安くなります。まずはこちらに切り替えるだけでも削減効果があります。
西部ガス「プラスでんきプラン1」 福岡エリアでは西部ガスの電気が人気です。ガスとのセット割で、年間約1万5,000円の削減が可能です。
楽天でんき 楽天ポイントが貯まるため、楽天経済圏を活用している方におすすめです。基本料金0円プランもあります。
電力会社乗り換えの手順
ステップ1:現在の電気使用量を確認する
まず、直近3ヶ月分の電気料金明細書を用意し、月々の使用量(kWh)と料金を確認します。明細書は、Web上の会員ページからダウンロードできます。
使用量がわかったら、電力比較サイトでシミュレーションしましょう。エネチェンジ、価格.com電気料金比較などのサイトで、郵便番号と使用量を入力すれば、最もお得な電力会社が自動的に表示されます。
複数のシミュレーションサイトで比較すると、より正確な情報が得られます。キャンペーンや特典も含めて、トータルでお得なプランを選びましょう。
ステップ2:電力会社を選んで申し込む
お得な電力会社が見つかったら、その会社のWebサイトから申し込みます。ほとんどの新電力はオンラインで申し込みが完了し、書類の郵送は不要です。
申し込みに必要な情報
- 現在の電力会社の「供給地点特定番号(22桁)」
- 現在の電力会社の「お客様番号」
- 契約名義と住所
- 支払い方法(クレジットカードまたは口座情報)
供給地点特定番号とお客様番号は、電気料金の検針票または会員Webページで確認できます。この2つがあれば、現在の電力会社への解約連絡は不要です。新しい電力会社が自動的に手続きしてくれます。
申し込みから切り替えまでは、通常2週間から1ヶ月程度かかります。切り替え日は電力会社から事前に通知されます。
ステップ3:スマートメーターの設置(必要な場合)
まだスマートメーターが設置されていない場合、電力会社の切り替えに合わせて無料で交換されます。工事は15分から30分程度で、原則として立ち会いは不要です。
スマートメーターは、30分ごとの電気使用量を計測できる次世代電力量計です。これにより、より詳細な電気使用状況の分析が可能になり、節電にも役立ちます。
ステップ4:切り替え完了
指定された切り替え日になると、自動的に新しい電力会社からの供給に切り替わります。特に何もする必要はなく、普段通り電気を使うだけです。
切り替えの瞬間に停電することはありません。送電網は既存のままなので、電気の品質も変わりません。翌月から新しい電力会社の料金プランが適用されます。
ステップ5:初月の請求を確認
切り替え後、最初の請求書で本当に安くなったか確認しましょう。シミュレーション通りの削減効果があるはずです。
もし期待した削減効果が得られなかった場合、使用量が想定と違った可能性があります。数ヶ月使ってみて、平均的な削減効果を確認しましょう。
万が一満足できなければ、別の電力会社に再び切り替えることも可能です。ほとんどの新電力は解約金がないため、気軽に試せます。
電気代をさらに削減する節電テクニック
冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫は24時間稼働する家電で、家庭の電気代の約14%を占めます。使い方を工夫するだけで、年間数千円の削減が可能です。
設定温度を見直す 季節に応じて冷蔵庫の設定温度を調整しましょう。夏は「中」、冬は「弱」で十分です。「強」から「中」に変えるだけで、年間約1,400円の削減になります。
詰め込みすぎない 冷蔵庫内に物を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、余分な電力を消費します。容量の7割程度を目安にしましょう。一方、冷凍庫は詰めた方が保冷効果が高まります。
熱いものは冷ましてから入れる 熱い料理をそのまま冷蔵庫に入れると、庫内温度が上がり、冷やすために余分な電力がかかります。常温まで冷ましてから入れる習慣をつけましょう。
壁から離して設置 冷蔵庫の背面や側面を壁にぴったりつけると、放熱がうまくできず、電力を多く消費します。壁から5cm以上離して設置すると、年間約1,000円の削減になります。
エアコンの効率的な使い方
エアコンは家庭の電気代の約25%を占める最大の電力消費家電です。使い方次第で大幅な削減が可能です。
設定温度を適切に 冷房は28度、暖房は20度が推奨温度です。設定温度を1度変えるだけで、約10%の電力削減になります。4人家族で夏冬それぞれ3ヶ月エアコンを使う場合、年間約5,000円の削減効果があります。
つけっぱなしの方が得な場合も 30分程度の外出なら、エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなることがあります。起動時に最も電力を消費するため、頻繁にオンオフを繰り返すと逆効果です。
フィルター清掃は月1回 フィルターが汚れると、冷暖房効率が約25%も低下します。月に1回は掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は水洗いしましょう。年間約5,000円の削減になります。
扇風機やサーキュレーターを併用 エアコンと扇風機を併用することで、室内の空気を効率的に循環させ、設定温度を緩和できます。扇風機の電気代は月100円程度なので、トータルで大幅な削減になります。
室外機の周りを整理 室外機の周りに物を置いたり、直射日光が当たったりすると、効率が悪化します。日陰を作る、周りを整理するだけで、約10%の電力削減が可能です。
照明の見直し
照明は家庭の電気代の約13%を占めます。LED化と使い方の工夫で削減できます。
LED電球への交換 白熱電球をLED電球に交換すると、消費電力が約85%削減されます。白熱電球1個をLEDに変えると、年間約2,000円の削減です。家中の電球を交換すれば、年間1万円以上の削減も可能です。
LED電球は価格が高めですが、寿命が10年以上と長く、トータルコストは圧倒的に安くなります。今すぐ全ての電球をLEDに交換することをおすすめします。
こまめに消す習慣 使わない部屋の照明は消す習慣をつけましょう。ただし、蛍光灯は点灯時に電力を多く消費するため、5分以内の離席ならつけっぱなしの方が得です。LEDは即座に点灯するので、こまめに消す方が得です。
待機電力を削減する
家庭の電気代の約6%は待機電力(使っていない時にも消費される電力)です。年間で約6,000円に相当します。
主電源を切る テレビ、パソコン、電子レンジなど、主電源がある家電は使わない時は主電源を切りましょう。リモコンで切っただけでは待機電力がかかり続けます。
節電タップを活用 個別スイッチ付きの節電タップを使えば、簡単に主電源を切れます。テレビ周りの機器、パソコン周りの機器など、まとめて管理すると便利です。
使わない家電はコンセントから抜く 季節家電(扇風機、ヒーターなど)は、使わない季節はコンセントから抜いておきましょう。充電器も使わない時は抜く習慣をつけると、年間数百円の削減になります。
洗濯機・乾燥機の効率化
まとめ洗いをする 洗濯機は少量を何度も洗うより、ある程度まとめて洗う方が電気代も水道代も節約できます。ただし、詰め込みすぎると洗浄力が落ちるので、容量の8割程度を目安にしましょう。
乾燥機は使用を最小限に 乾燥機は電力消費が大きい家電です。できるだけ自然乾燥を基本とし、どうしても必要な時だけ使いましょう。部屋干しの場合、除湿機やサーキュレーターを使う方が電気代は安くなります。
お湯洗いは冬だけ お湯で洗濯すると水道代に加えて給湯の電気代やガス代もかかります。夏場は水洗いで十分です。冬場も、ひどい汚れ以外は水洗いで問題ありません。
電力会社選びの注意点
市場連動型プランに注意
一部の新電力は、電力の卸売市場価格に連動した料金プランを提供しています。通常時は安いですが、電力需給が逼迫すると料金が跳ね上がるリスクがあります。
2021年冬には、市場価格の高騰により、通常の10倍以上の電気料金を請求された事例もありました。安定性を重視するなら、固定料金プランを選ぶことをおすすめします。
倒産リスク
新電力の中には、経営基盤が弱い会社もあります。万が一契約している新電力が倒産しても、電気の供給が止まることはありませんが、別の電力会社への切り替え手続きが必要になります。
大手企業が運営する新電力(携帯キャリア、ガス会社など)や、実績のある新電力を選べば、リスクは最小限に抑えられます。
解約金や最低利用期間の確認
ほとんどの新電力は解約金がありませんが、一部のプランには1年から2年の最低利用期間が設定されていたり、解約時に数千円の解約金が発生することがあります。
申し込み前に必ず契約条件を確認し、縛りがないプランを選ぶか、縛りがあっても割引額が大きければ総合的に判断しましょう。
キャンペーンの適用条件
キャッシュバックや割引キャンペーンは魅力的ですが、適用条件をよく確認しましょう。「12ヶ月継続利用が条件」「特定のオプション加入が必要」など、条件が設定されていることがあります。
キャンペーンだけで選ばず、基本料金が本当に安いかどうかを重視することが重要です。
まとめ:今すぐ電力会社を見直して年間2万円削減
電力会社の乗り換えは、手続きが簡単で、リスクもほとんどなく、確実に電気代を削減できる最強の節約術です。4人家族なら年間2万円から3万円、単身世帯でも年間5,000円から1万円の削減が期待できます。
重要なのは、現在の使用量を把握し、ライフスタイルに合ったプランを選ぶことです。比較サイトでシミュレーションすれば、最適な電力会社が簡単に見つかります。
さらに、節電テクニックを組み合わせることで、電気代は劇的に下がります。LED化、エアコンの効率的な使い方、待機電力の削減など、できることから始めましょう。
電気代は毎月必ず発生する固定費です。一度見直せば、その効果は継続的に得られます。まだ大手電力会社の従来プランを使っている方は、今日からでも乗り換えの検討を始めてください。
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