お金の教育を受けずに社会に出る日本人
日本の学校教育では、お金の知識をほとんど教えません。税金の仕組み、保険の選び方、投資の基礎、住宅ローンの組み方——これらは人生で最も重要な知識なのに、学校では教わらないまま社会に出ることになります。
その結果、多くの人が「なんとなく」でお金を使い、「なんとなく」で保険に入り、「なんとなく」で貯金だけをして、資産を増やす機会を逃しています。お金の知識があれば避けられた損失や、得られたはずの利益を、知識がないために失っているのです。
しかし、2025年現在、お金の知識は無料で学べる時代になりました。YouTube、書籍、公的機関のセミナー、ファイナンシャルプランナーの無料相談など、質の高い情報が無料または低コストで手に入ります。お金の知識を身につけることで、一生涯で数百万円から数千万円もの差が生まれます。
本記事では、無料または低コストでお金の知識を学べる方法を、テーマ別に詳しく紹介します。ファイナンシャルプランナーが実際に使っている資産管理術も含めて、お金のプロが教える知識を無料で手に入れましょう。
お金の基礎知識を学ぶ無料リソース
YouTubeで学ぶ
YouTubeには、お金の専門家が運営する質の高いチャンネルが多数あります。無料で、何度でも視聴できるのが最大のメリットです。
おすすめのお金系YouTubeチャンネル
両学長 リベラルアーツ大学
- 内容:お金の基礎から投資、節約、副業まで幅広く解説
- 特徴:初心者にわかりやすい、図解が豊富
- 対象:お金の知識をゼロから学びたい人
中田敦彦のYouTube大学
- 内容:お金の名著を解説
- 特徴:エンタメ性が高く、楽しく学べる
- 対象:本を読む時間がない人
BANK ACADEMY
- 内容:投資、節約、資産形成
- 特徴:具体的な数字を使った解説
- 対象:実践的な知識が欲しい人
YouTube学習のコツ
- 1.5倍速で視聴して時間を節約
- 気になる動画はプレイリストに保存
- 通勤時間や家事の時間に「ながら視聴」
金融庁・日本銀行の公式サイト
公的機関のサイトには、信頼性の高い情報が無料で公開されています。
金融庁「基礎から学べる金融ガイド」
- 内容:金融商品の基礎、投資、保険、年金など
- 特徴:公的機関の情報なので信頼性が高い
- URL:金融庁公式サイト
日本銀行「にちぎん☆キッズ」
- 内容:お金の仕組み、経済の基礎
- 特徴:子ども向けだが大人が読んでもわかりやすい
- URL:日本銀行公式サイト
無料のマネーセミナー
証券会社や保険会社が主催する無料セミナーに参加すれば、専門家から直接学べます。
無料セミナーの探し方
- 証券会社のWebサイト(SBI証券、楽天証券など)
- 保険会社のWebサイト
- 自治体の広報誌
- セミナー情報サイト(こくちーず、Peatixなど)
無料セミナーの注意点
- 商品の勧誘がある場合もある
- その場で契約しない(一度持ち帰って検討)
- 複数のセミナーに参加して比較
図書館で本を借りる
お金の本は図書館で無料で借りられます。新刊でも、リクエストすれば図書館が購入してくれることがあります。
おすすめのお金の本
- 「本当の自由を手に入れるお金の大学」(両@リベ大学長)
- 「金持ち父さん貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ)
- 「漫画 バビロン大富豪の教え」(ジョージ・S・クレイソン)
- 「お金の大学」(両@リベ大学長)
- 「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(山崎元)
図書館なら、何冊読んでも無料です。
テーマ別:無料で学べるお金の知識
家計管理・節約術
家計簿アプリを活用 マネーフォワードME、Zaimなどの家計簿アプリは、無料版でも十分な機能があります。支出を自動記録し、カテゴリ別に分析してくれます。
家計管理のポイント
- 固定費を見直す(通信費、保険料、サブスクなど)
- 変動費は無理に削らない(ストレスになる)
- 先取り貯金を自動化する
学べるサイト
- 総務省「家計調査」:平均的な家計支出がわかる
- 節約ブログ・YouTube:実践的なテクニックが学べる
投資の基礎知識
つみたてNISA・iDeCoを学ぶ 金融庁の「つみたてNISA早わかりガイド」は、初心者に最適な無料資料です。
投資の基本原則
- 長期・分散・積立
- インデックスファンドが初心者向け
- 手数料が安い商品を選ぶ
- 暴落時に売らない
無料で学べるリソース
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 日本証券業協会「投資の時間」
- YouTube:投資系チャンネル
無料の投資シミュレーション 金融庁の「資産運用シミュレーション」で、積立投資の効果を確認できます。
保険の見直し
保険の基本原則
- 公的保障(健康保険、遺族年金)を理解する
- 民間保険は最低限でOK
- 貯蓄型保険は不要(掛け捨て+投資の方が効率的)
無料で学べるリソース
- 生命保険文化センター「知るぽると」
- YouTube:保険見直しチャンネル
- 保険の無料相談(ほけんの窓口など)
保険の無料相談を活用 保険ショップの無料相談を利用すれば、専門家が保険を見直してくれます。ただし、商品の勧誘があるので、その場で契約せず、持ち帰って検討しましょう。
税金・確定申告
税金の基礎知識
- 所得税の仕組み
- 控除の種類(医療費控除、住宅ローン控除など)
- ふるさと納税の仕組み
無料で学べるリソース
- 国税庁「タックスアンサー」:税金のあらゆる疑問に回答
- 国税庁「確定申告書等作成コーナー」:確定申告の練習ができる
- 税務署の無料相談
税務署の無料相談を活用 確定申告時期(2月〜3月)は、税務署で無料相談を受けられます。確定申告書の書き方を教えてもらえます。
住宅ローン
住宅ローンの基礎知識
- 変動金利と固定金利の違い
- 返済方法(元利均等と元金均等)
- 住宅ローン控除の仕組み
- 繰上返済のメリット・デメリット
無料で学べるリソース
- 住宅金融支援機構「住宅ローンガイド」
- 銀行の住宅ローンセミナー(無料)
- YouTube:住宅ローン解説チャンネル
無料の住宅ローンシミュレーション 銀行のWebサイトで、返済額や総支払額をシミュレーションできます。
老後資金・年金
老後資金の考え方
- 老後2,000万円問題の真実
- 年金の仕組み(厚生年金、国民年金)
- iDeCoで老後資金を準備
無料で学べるリソース
- 日本年金機構「ねんきんネット」:自分の年金額を確認
- 厚生労働省「年金ポータル」
- YouTube:年金・老後資金チャンネル
ねんきん定期便を確認 毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」で、将来もらえる年金額を確認しましょう。
ファイナンシャルプランナーが教える資産管理術
お金の優先順位を決める
お金の使い道には優先順位があります。
お金の優先順位
- 生活費(6ヶ月分の貯金)
- 借金の返済(高金利の借金から)
- 老後資金の準備(つみたてNISA、iDeCo)
- 子どもの教育資金
- 住宅購入資金
- 娯楽・自己投資
まずは生活防衛資金(6ヶ月分の生活費)を貯めることが最優先です。
収入の10%を先取り貯金
給料が入ったら、まず10%を別口座に移す「先取り貯金」を自動化しましょう。
先取り貯金の効果
- 月収30万円 × 10% = 月3万円
- 年間36万円、10年で360万円
残ったお金で生活すれば、確実に貯金できます。
固定費を徹底的に見直す
変動費(食費、交際費)を削るより、固定費(通信費、保険料、サブスク)を削る方が効果的です。
固定費見直しの効果
- 通信費:月5,000円削減 → 年間6万円
- 保険料:月1万円削減 → 年間12万円
- サブスク:月3,000円削減 → 年間3万6,000円
- 合計:年間21万6,000円
一度見直せば、継続的に効果が続きます。
収入の複数化
本業だけに頼らず、副業や投資で収入源を複数持つことがリスク分散になります。
収入の複数化の例
- 本業:月30万円
- 副業:月5万円
- 投資(配当金):月2万円
- 合計:月37万円
収入が増えれば、貯蓄や投資に回せる金額も増えます。
お金の使い方を3つに分ける
お金の使い方を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて考えます。
お金の使い方
- 消費:生活に必要な支出(70%)
- 浪費:生活に不要な支出(5%以内)
- 投資:将来の利益を生む支出(25%)
投資には、金融投資だけでなく、自己投資(書籍、セミナー、資格取得)も含まれます。
資産配分(アセットアロケーション)
年齢やリスク許容度に応じて、資産配分を決めます。
年齢別の資産配分例
- 20代:株式80%、債券20%
- 30代:株式70%、債券30%
- 40代:株式60%、債券40%
- 50代:株式50%、債券50%
- 60代以降:株式30%、債券70%
若いほどリスクを取れるため、株式比率を高くします。
生活防衛資金は元本保証で
生活防衛資金(6ヶ月分の生活費)は、投資に回さず、銀行預金など元本保証の商品で保管します。
生活防衛資金の目安
- 月の生活費20万円 × 6ヶ月 = 120万円
この120万円は絶対に投資に回さず、普通預金や定期預金で保管します。
目標を明確にする
漠然と「お金を貯める」ではなく、具体的な目標を設定します。
目標設定の例
- 5年後に頭金500万円貯めて家を買う
- 10年後に子どもの大学資金300万円を準備
- 30年後に老後資金2,000万円を準備
目標が明確なら、逆算して毎月いくら貯めるべきかがわかります。
無料のファイナンシャルプランナー相談
FP相談を活用
ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談を活用すれば、プロのアドバイスが受けられます。
FP相談の内容
- 家計の見直し
- 保険の見直し
- 老後資金のシミュレーション
- 住宅ローンの相談
- 資産運用のアドバイス
無料FP相談の探し方
- 保険ショップ(ほけんの窓口、保険見直し本舗など)
- 銀行・証券会社の相談窓口
- 自治体の無料FP相談
注意点
- 無料相談は商品販売を前提にしていることが多い
- その場で契約しない
- 複数のFPに相談して比較
有料FPと無料FPの違い
無料FP
- 保険や金融商品の販売手数料で成り立つ
- 商品の勧誘がある
- 相談は無料
有料FP(独立系FP)
- 相談料で成り立つ(1時間5,000円から1万円)
- 商品の勧誘がない
- 中立的なアドバイス
本当に中立的なアドバイスが欲しい場合は、有料FPがおすすめです。
お金の知識を学んだ後の行動
知識を実践に移す
お金の知識を学んだら、すぐに実践しましょう。
今日からできること
- 家計簿アプリをダウンロード
- 固定費(通信費、保険料)を見直す
- 証券口座を開設
- つみたてNISAを月1万円から始める
- 不要なサブスクを解約
完璧を目指さず、小さく始めることが重要です。
継続的に学び続ける
お金の知識は、一度学んだら終わりではありません。税制や金融商品は変化するため、継続的に学び続けることが重要です。
継続学習の方法
- お金系YouTubeチャンネルを定期的に視聴
- 月1冊、お金の本を読む
- 半年に1回、家計を見直す
- 年1回、資産状況を確認
家族で学ぶ
お金の知識は、家族全員で学ぶことが理想です。
家族でお金を学ぶ方法
- 子どもにお小遣いで金銭教育
- 夫婦で家計の情報を共有
- 家族でお金のYouTubeを視聴
- 老後資金や教育資金を家族で話し合う
よくある間違い
間違い1:貯金だけで資産を増やそうとする
銀行預金の金利は年0.001%程度で、資産はほとんど増えません。インフレに負けて、実質的に資産が減ります。
正解 生活防衛資金以外は、つみたてNISAなどで投資に回す。
間違い2:高額な保険に入りすぎる
日本には公的保障(健康保険、遺族年金)が充実しているため、民間保険は最低限で十分です。
正解 公的保障を理解し、必要最低限の保険だけに入る。
間違い3:リボ払いを使う
リボ払いは年利15%程度の高金利で、借金が雪だるま式に増えます。
正解 クレジットカードは一括払いまたは2回払い(手数料無料)のみ。
間違い4:宝くじを買う
宝くじの期待値は約50%(購入額の半分しか戻らない)で、買えば買うほど損します。
正解 宝くじを買わず、その分を投資に回す。
まとめ:無料で学んでお金の不安を解消
お金の知識は、無料または低コストで十分に学べます。YouTube、図書館、公的機関のサイト、無料セミナーを活用すれば、ファイナンシャルプランナーレベルの知識も身につきます。
重要なのは、学んだ知識を実践することです。家計簿をつける、固定費を見直す、つみたてNISAを始める——これらを今日から実行すれば、1年後には数万円、10年後には数百万円の差が生まれます。
お金の知識は、一生使える最強のスキルです。学校では教えてくれませんが、今からでも遅くありません。本記事で紹介した無料リソースを活用して、お金の不安を解消し、豊かな人生を実現しましょう!

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