クレジットカードの使い分けが最強の節約術
クレジットカードは、使い方次第で年間数万円から10万円以上もポイントを貯められる最強の節約ツールです。しかし、多くの人が「なんとなく1枚だけ使っている」「還元率を意識していない」という状況で、ポイント獲得のチャンスを逃しています。
2025年現在、クレジットカードの種類は数千種類にも及び、それぞれに特徴や得意分野があります。1枚のカードですべてをカバーしようとするのではなく、2枚のカードを戦略的に使い分けることで、還元率を最大化できます。
たとえば、メインカードとして基本還元率1%のカードを使い、特定の店舗では還元率5%のサブカードを使えば、平均還元率は2%から3%以上になります。年間300万円の支出があれば、還元率1%なら3万円分、3%なら9万円分のポイントになり、6万円もの差が生まれます。
本記事では、年会費無料のカードで還元率3%超を実現する「最強の2枚持ち戦略」を徹底解説します。カードの選び方、具体的な組み合わせ例、使い分けのコツまで、クレジットカードを使いこなすための全てをお伝えします。
クレジットカードの基本知識
還元率とは
還元率とは、カード利用額に対してどれだけポイントが還元されるかを示す割合です。還元率1%なら、100円の買い物で1円分のポイントが貯まります。
還元率の計算方法 還元率(%)= ポイント価値 ÷ 利用金額 × 100
例:200円で1ポイント(1ポイント=1円)の場合 還元率 = 1円 ÷ 200円 × 100 = 0.5%
一般的な還元率の目安は以下の通りです。
- 0.5%:一般的なカードの標準的な還元率
- 1%:高還元率カードの基準
- 2%以上:非常に高還元率(特定条件下)
- 3%以上:最高レベル(限定的な条件)
還元率の高さだけでなく、ポイントの使いやすさも重要です。いくら還元率が高くても、ポイントの交換先が限定的だったり、交換レートが悪かったりすれば、実質的な価値は下がります。
年会費無料と年会費有料の違い
年会費無料カードのメリット
- コストがかからないため、複数枚持ちやすい
- 使わなくても損しない
- 初心者でも気軽に作れる
年会費無料カードのデメリット
- 基本還元率が0.5%から1%程度
- 付帯保険が弱い、またはない
- 空港ラウンジなどの特典がない
年会費有料カードのメリット
- 還元率が高い(1.5%以上も)
- 旅行保険などの付帯サービスが充実
- 空港ラウンジ、コンシェルジュなどの特典
年会費有料カードのデメリット
- 年会費がかかる(数千円から数万円)
- 使わないと損する
- 年会費以上の価値を引き出す必要がある
本記事では、初心者から上級者まで使いやすい「年会費無料カード」を中心に解説します。
国際ブランドの選び方
クレジットカードには、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなどの国際ブランドがあります。
Visa・Mastercard 世界中で最も広く使える国際ブランドです。海外旅行に行く方、あらゆる場所で使いたい方は、この2つのどちらかを持っておけば安心です。国内でも使えない店舗はほとんどありません。
JCB 日本発の国際ブランドで、国内では非常に強いですが、海外では使えない店舗も多いです。ただし、国内利用に特化したキャンペーンや特典が充実しています。
おすすめの組み合わせ 2枚持ちをする場合、1枚目はVisaまたはMastercard、2枚目はJCBにすると、国内外で使える場所をカバーできます。
2枚持ち戦略の基本パターン
パターン1:メイン+サブの基本型
最もシンプルで効果的な戦略は、「どこで使っても高還元率のメインカード」と「特定の店舗で超高還元率になるサブカード」の組み合わせです。
メインカードの条件
- 基本還元率1%以上
- どこで使ってもポイントが貯まる
- ポイントの使い道が豊富
- 年会費無料
サブカードの条件
- よく使う特定の店舗で高還元率(3%から7%)
- メインカードと国際ブランドが違う
- 年会費無料
この組み合わせで、平均還元率2%から3%を実現できます。
パターン2:経済圏統一型
楽天経済圏、PayPay経済圏、ドコモ経済圏など、特定の経済圏に生活を集約し、その経済圏で最強のカード2枚を持つ戦略です。
楽天経済圏の例
- 楽天カード:楽天市場で3%以上、実店舗で1%
- 楽天ゴールドカード:楽天市場でさらに高還元率
PayPay経済圏の例
- PayPayカード:Yahoo!ショッピングで3%以上、実店舗で1%
- PayPayカードゴールド:さらに高還元率
経済圏を統一すると、ポイントが一つに集約され、管理しやすく、使いやすくなります。
パターン3:用途別特化型
「ネットショッピング専用」「コンビニ専用」など、用途を完全に分けて最適化する戦略です。
例
- メインカード:リクルートカード(基本還元率1.2%)
- サブカード:三井住友カード(NL)(コンビニで最大7%)
それぞれの得意分野で使い分けることで、全体の還元率を最大化できます。
おすすめの最強2枚持ち組み合わせ7選
組み合わせ1:楽天カード + 三井住友カード(NL)
楽天カード(メインカード)
- 基本還元率:1%
- 楽天市場:3%以上(SPUで最大16%以上)
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB、American Express
三井住友カード(NL)(サブカード)
- 基本還元率:0.5%
- 対象店舗(コンビニ、マクドナルドなど):最大7%
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard
戦略の解説 楽天カードをメインカードとして日常の支払い全般に使い、楽天市場での買い物では常時3%以上の還元を受けます。楽天経済圏を活用すれば、SPUで還元率は10%以上にもなります。
三井住友カード(NL)は、セブンイレブン、ローソン、マクドナルドなど対象店舗でスマホのタッチ決済を使えば最大7%還元になります。コンビニをよく使う方には必須のカードです。
この組み合わせで、コンビニでは7%、楽天市場では3%以上、その他の場所では1%の還元が実現でき、平均還元率は2.5%から3%以上になります。
年間節約額シミュレーション
- コンビニ(月1万円):7% = 年間8,400円
- 楽天市場(月3万円):3% = 年間10,800円
- その他(月20万円):1% = 年間24,000円
- 合計:年間43,200円
組み合わせ2:リクルートカード + JCB CARD W
リクルートカード(メインカード)
- 基本還元率:1.2%
- じゃらん、ホットペッパー:3.2%以上
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
JCB CARD W(サブカード)
- 基本還元率:1%
- Amazon:2%
- セブンイレブン:2%
- スターバックス:5.5%
- 年会費:永年無料(39歳以下限定)
- 国際ブランド:JCB
戦略の解説 リクルートカードは、年会費無料カードの中で最高の基本還元率1.2%を誇ります。どこで使っても確実に1.2%還元されるため、メインカードとして最適です。
JCB CARD Wは、39歳以下限定ですが、一度作れば40歳以降も使い続けられます。Amazonで2%、セブンイレブンで2%、スターバックスで5.5%と、よく使う店舗での還元率が非常に高いです。
この組み合わせは、特に若年層で、Amazonやスタバをよく使う方に最適です。
年間節約額シミュレーション
- Amazon(月2万円):2% = 年間4,800円
- スターバックス(月5,000円):5.5% = 年間3,300円
- その他(月25万円):1.2% = 年間36,000円
- 合計:年間44,100円
組み合わせ3:PayPayカード + イオンカードセレクト
PayPayカード(メインカード)
- 基本還元率:1%
- Yahoo!ショッピング:3%以上
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
イオンカードセレクト(サブカード)
- 基本還元率:0.5%
- イオングループ:1.5%以上
- 20日・30日:5%オフ
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
戦略の解説 PayPayカードは、Yahoo!ショッピングやPayPayモールで高還元率になり、PayPayとの相性も抜群です。PayPay経済圏を活用している方には必須のカードです。
イオンカードセレクトは、イオンでの買い物がお得になります。毎月20日と30日は5%オフになり、イオンでの還元率も通常より高くなります。イオンをよく使う方には必携です。
年間節約額シミュレーション
- Yahoo!ショッピング(月2万円):3% = 年間7,200円
- イオン(月3万円、20日・30日は5%オフ):実質6%以上 = 年間21,600円以上
- その他(月20万円):1% = 年間24,000円
- 合計:年間52,800円以上
組み合わせ4:楽天カード + エポスカード
楽天カード(メインカード)
- 前述の通り
エポスカード(サブカード)
- 基本還元率:0.5%
- 優待店舗:割引や追加ポイント
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa
戦略の解説 エポスカードは、全国10,000店舗以上の優待があり、飲食店、カラオケ、遊園地、舞台などで割引や追加ポイントが受けられます。マルイでの買い物も年4回10%オフになります。
還元率自体は高くありませんが、優待の豊富さが魅力です。外食や娯楽が多い方には、実質的な節約効果が大きいです。
また、海外旅行保険が自動付帯(2025年現在は利用付帯に変更)しているため、旅行好きの方にもメリットがあります。
組み合わせ5:三井住友カード(NL) + dカード
三井住友カード(NL)(メインカード)
- 対象店舗で最大7%
- その他0.5%
- 年会費:永年無料
dカード(サブカード)
- 基本還元率:1%
- ドコモユーザー特典あり
- dポイント加盟店:1%+1%(dカード提示)= 2%
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard
戦略の解説 三井住友カード(NL)をコンビニ専用、dカードをそれ以外の場所で使う戦略です。dカードは基本還元率1%で、dポイント加盟店ではカード提示で1%、支払いで1%の合計2%還元になります。
ドコモユーザーなら、携帯料金の支払いでもポイントが貯まり、さらにお得です。
年間節約額シミュレーション
- コンビニ(月1万円):7% = 年間8,400円
- dポイント加盟店(月5万円):2% = 年間12,000円
- その他(月20万円):1% = 年間24,000円
- 合計:年間44,400円
組み合わせ6:au PAYカード + ライフカード
au PAYカード(メインカード)
- 基本還元率:1%
- au PAY残高チャージでポイント二重取り
- 年会費:条件付き無料(年1回利用で無料)
- 国際ブランド:Visa、Mastercard
ライフカード(サブカード)
- 基本還元率:0.5%
- 誕生月:1.5%
- 初年度:0.75%
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
戦略の解説 au PAYカードは、au PAYにチャージすることでポイント二重取りができます(チャージ時1%+利用時0.5% = 1.5%)。Pontaポイント経済圏を活用する方に最適です。
ライフカードは、誕生月に還元率が3倍(1.5%)になる特殊なカードです。誕生月に大きな買い物(家電、旅行など)を集中させることで、大量のポイントを獲得できます。
誕生月戦略 誕生月に20万円の大きな買い物をすれば、1.5%で3,000円分のポイントが貯まります。これを毎年続ければ、ライフカードを持つ価値は十分にあります。
組み合わせ7:リクルートカード + セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
リクルートカード(メインカード)
- 前述の通り
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード(サブカード)
- 基本還元率:0.5%
- QUICPay利用:2%(条件あり)
- 年会費:条件付き無料(年1回利用で無料)
- 国際ブランド:American Express
戦略の解説 セゾンパール・アメックスは、QUICPayで支払うと還元率2%になります(年間30万円まで)。コンビニやスーパーなど、QUICPayが使える場所は非常に多く、日常の買い物で高還元率を実現できます。
リクルートカードの1.2%より高い2%還元を、QUICPay対応店舗で受けられるため、使い分けることでさらに還元率が上がります。
カードの使い分けルールを決める
店舗別使い分けの基本
カードを2枚持ったら、どこでどちらのカードを使うか、明確なルールを決めましょう。迷っている時間がもったいないので、パターン化します。
使い分けの例(楽天カード + 三井住友カード(NL)の場合)
- セブンイレブン、ローソン、マクドナルド:三井住友カード(NL)(7%)
- 楽天市場:楽天カード(3%以上)
- スーパー、ドラッグストア:楽天カード(1%)
- 光熱費、通信費などの固定費:楽天カード(1%)
- ネットショッピング(楽天以外):楽天カード(1%)
このようにパターン化しておけば、支払い時に迷いません。
スマホのウォレットに両方登録
iPhone(Apple Pay)やAndroid(Google Pay)のウォレットに両方のカードを登録しておけば、スマホだけで使い分けができます。
支払い時に、その場で使うカードを選択するだけなので、財布から2枚のカードを持ち歩く必要もありません。
ポイントの貯め方・使い方を統一
複数のカードを持つと、ポイントが分散してしまうのがデメリットです。これを防ぐには、ポイントの使い方を工夫します。
ポイントを統一する方法
- 同じポイントプログラムのカードを選ぶ(楽天ポイント、Pontaポイントなど)
- ポイント交換サイト(Pex、Gポイントなど)を活用して、ポイントを一つに集約
- ポイントを現金化できるカードを選ぶ
楽天カードとdカードのように、ポイントプログラムが異なる場合は、それぞれのポイントを得意な使い道で消費するのが効率的です。
ポイント還元率を最大化するテクニック
キャンペーンを活用する
クレジットカードは、定期的にポイントアップキャンペーンを実施しています。これらを活用することで、通常より高い還元率を実現できます。
主なキャンペーン
- 楽天カード:楽天市場のお買い物マラソン、5と0のつく日
- PayPayカード:Yahoo!ショッピングの5のつく日、日曜日
- JCBカード:JCBオリジナルシリーズパートナー店舗でのポイントアップ
- 三井住友カード:ポイントUPモールを経由したネットショッピング
大きな買い物は、キャンペーン期間中に集中させることで、数千円から数万円分のポイントを追加で獲得できます。
ポイントサイト経由でポイント二重取り
ネットショッピングをする際、ポイントサイト(モッピー、ハピタスなど)を経由してからクレジットカードで支払うと、ポイントサイトのポイントとクレジットカードのポイントが二重で貯まります。
ポイント三重取りの例
- ポイントサイト経由:1%
- クレジットカード:1%
- 楽天市場の楽天ポイント:1% = 合計3%
これを習慣化すれば、年間で数万円分のポイントを追加で獲得できます。
固定費の支払いをカードに集約
電気代、ガス代、水道代、スマホ代、サブスクリプションなど、毎月必ず発生する固定費は、全てクレジットカード払いにしましょう。
月5万円の固定費を還元率1%のカードで支払えば、年間6,000円分のポイントが自動的に貯まります。何もしなくても勝手にポイントが貯まり続けるので、確実に実行すべきです。
ポイント有効期限を管理する
せっかく貯めたポイントも、有効期限が切れて失効してしまっては意味がありません。各カードのポイント有効期限を把握し、期限前に使い切る習慣をつけましょう。
主なカードのポイント有効期限
- 楽天ポイント:最後にポイントを獲得してから1年間(実質無期限)
- dポイント:48ヶ月(4年間)
- Pontaポイント:最後に利用してから1年間(実質無期限)
- リクルートポイント:最後に加算または利用してから12ヶ月後の月末
有効期限が近いポイントは、優先的に使うか、期限のないポイントやマイルに交換しましょう。
クレジットカードを作る際の注意点
短期間に複数枚申し込まない
クレジットカードの申し込み情報は、信用情報機関に記録されます。短期間(6ヶ月以内)に複数枚申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、審査に通りにくくなります。
カードを作る場合は、月1枚程度のペースを守りましょう。2枚持ち戦略を実行する場合も、1枚目を作ってから1〜2ヶ月後に2枚目を申し込むのが安全です。
リボ払い・分割払いは原則使わない
リボ払いや分割払いは、高い手数料(年利15%程度)がかかるため、ポイント還元のメリットを大きく上回る損失になります。
クレジットカードは、一括払いまたは2回払い(手数料無料)を基本とし、リボ払い・分割払いは緊急時のみにしましょう。
使わないカードは解約する
カードを増やしすぎると管理が大変になり、不正利用のリスクも高まります。使っていないカードは、定期的に見直して解約しましょう。
ただし、作ったばかりのカードをすぐに解約すると、信用情報に傷がつく可能性があります。最低でも半年から1年は持ち続けてから解約するのが無難です。
セキュリティ対策を万全に
クレジットカードは便利ですが、不正利用のリスクもあります。以下の対策を実施しましょう。
基本的なセキュリティ対策
- 利用通知をオンにして、不正利用を早期発見
- 明細を毎月必ず確認
- 不審な利用があればすぐにカード会社に連絡
- フィッシング詐欺に注意
- カード情報を安易にWebサイトに入力しない
- カードを紛失したらすぐに停止手続き
万が一不正利用されても、カード会社の補償制度があるため、早期に報告すれば被害は最小限に抑えられます。
まとめ:2枚持ち戦略で年間10万円分のポイントを獲得
クレジットカードの2枚持ち戦略は、年会費無料のカードだけでも、還元率3%超を実現できる最強の節約術です。適切に組み合わせて使い分けることで、年間5万円から10万円分以上のポイントを獲得できます。
重要なのは、自分のライフスタイルに合った2枚を選ぶことです。よく使う店舗、ネットショッピングの頻度、経済圏の活用状況などを考慮して、最適な組み合わせを見つけましょう。
本記事で紹介した7つの組み合わせから、あなたに合ったものを選んでください。迷ったら、まずは「楽天カード + 三井住友カード(NL)」の組み合わせから始めるのがおすすめです。
カードを作ったら、使い分けルールを明確にし、固定費の支払いをカードに集約し、キャンペーンを活用することで、還元率を最大化できます。
クレジットカードは、使い方次第で人生の総資産を大きく変えるツールです。30年間で300万円分以上のポイント差が生まれることもあります。今日から2枚持ち戦略を実行して、お得な生活を手に入れましょう!


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